皆さん、もう観ましたか!? 劇場版『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』、とんでもない快進撃を続けてますよね!
公開前から「前作『無限列車編』を超えるのは無理」という声も多かった中、なんと公開からたった4日間で興行収入73.1億円、動員516万人と破格のロケットスタートを切りました!これって実は、あの『無限列車編』を上回る「史上最速」の記録なんです。
「へー、すごいなー」で終わるのもったいない!ということで、今回はそんな興行収入のすごさを、前作と比較しながらゆるく・分かりやすく分析しちゃいます!みんなが無理だと思ってた「無限城編」はどこまでいくのか、一緒に予測してみませんか?
目次
興収100億円突破が史上最速!「無限城編」のド派手なスタートを分析
まずは今回の「無限城編」の興収データから。公開からわずか3日間で興行収入55.2億円、動員384万人を突破し、なんと10日間で128.7億円、14日目には150億円を超えています!
これは驚くべきことに、前作『無限列車編』の同成績(公開3日間で興収46.2億円、動員342.5万人)を大きく上回っています。オープニング成績、初日成績、単日成績で歴代記録を更新したんですから、本当にすごいですよね!
『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』公開3日間興行成績 ご報告・御礼 (公式ページ)
数字を並べてみると、そのド派手なスタートがいかにすごいか一目瞭然ですね!
作品名 | 3日間の興行収入 | 3日間の観客動員数 | 10日間の興行収入 | 10日間の観客動員数 |
---|---|---|---|---|
無限城編 | 55.2億円 | 384万人 | 128.7億円 | 910万人 |
無限列車編 | 46.2億円 | 342.5万人 | 107億円 | 800万人 |
初日だけで興収16.4億円・動員115万人突破!
公開初日(7月18日)だけで興収16.4億円、動員115万人を記録。これまでの歴史に残る大作と比較しても、異次元のロケットスタートと言って間違いないでしょう。
「無限列車編」を上回るペース!今後のカギは「3週目・4週目」の粘り
このままの勢いが続けばどこまで行くのか、気になりますよね。そこで、前作『無限列車編』との比較をもう少し深掘りしてみます。
興行収入の「勢い」を一日平均で比較してみると?
「無限城編」の初週(3日間)の一日平均興収は約18.4億円。これは『無限列車編』の初週一日平均(約15.4億円)を上回るペースです。
2週目以降のペースダウンは当然ありますが、それでも『無限列車編』とほぼ同じくらいの減少割合(6割弱)で推移しています。この事実を踏まえると、多少のペースダウンをしても、2週間後の4週目の発表では、200億円を突破する可能性が極めて高いと言えます!
【重要なカギ】競合作品がいる中で勢いを維持できるか?
一方で、前作『無限列車編』が興収を伸ばし続けたのは、コロナ禍で有力な競合作品が少なかったことも大きな要因でした。2020年春から夏にかけて洋画大作の供給がストップし、シネコンに新作が枯渇していた中で、長期のスクリーン占拠が記録的ヒットにつながったんです。
しかし、今回の『無限城編』は違います。
公開週の週間観客動員数ランキングを見ても、『国宝』『スーパーマン』『F1/エフワン』など大ヒット中の話題作がひしめき合っています。さらにこの先には劇場版『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜南海ミッション』や『ジュラシック・ワールド/復活の大地』など大作も控えています。
前作公開時とは周囲の状況がまったく異なる中で、公開週末のシネコンのスクリーン占拠がいつまで続くかは不透明です。週を経てスクリーン数、上映回数とも減っていくだろうと言われています。そんななか、いかに長く話題性を持続できるかがカギになりますね。
運営の「神采配」に注目!400億円の壁を破るための戦略か?
快進撃で感覚が麻痺している面もありますが、当然ながら興収400億円は簡単に超えられる数字ではありません。その前に興収300億円強の「千と千尋の神隠し」はもちろん、200億円台の「タイタニック」や「アナと雪の女王」「君の名は。」「ONE PIECE FILM RED」「ハリー・ポッターと賢者の石」「もののけ姫」を超えるだけでも、相当にすごいことなんです。
ちなみにこの記事を書いている時点(8/2)では非公式の推定興行収入が162億円とのこと。
この時点で「THE FIRST SLAM DUNK」を超え、歴代興行収入12位となりました。
そんな中、世間の期待は既に高止まり状態。「興収400億円」を意識した記事がいくつも出ています。メディア視点でいえば、「ド派手」で盛り上がるため、ある意味仕方ないところでしょう。
実は、この「400億円の壁」を突破するために、運営が仕掛けた「神采配」があるのでは…?と個人的には考えています。
400億円突破に不可欠な2つの要素
「無限城編」が興収400億円を達成するには、以下の2点が重要になります。
- 動員ペースの維持とリピーターの獲得: 前作がロングランヒットしたように、熱狂的なファンが何度も劇場に足を運ぶかどうかが勝負です。
- 強力な競合作品との差別化: 競合がいる中で、いかに「鬼滅の刃」を見続けたいと思わせるか。
そして、そのカギを握っているのが、絶妙なタイミングで発表された来場者特典なんです!
運営の「特典戦略」はまさに神業!
- 第1弾入場特典: 原作者・吾峠呼世晴イラスト 特製アートスタンド(7月18日~)
- 第2弾入場特典: 来場御礼入場者特典第1弾「第3弾キービジュアル イラストボード」(8月2日~)
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このタイミングで新たな特典を投入することで、3週目に入りペースが落ち着くタイミングでも、リピート鑑賞を強く促すことができます。運営は、ただヒットさせるだけでなく、この先を見据えた「400億円超え」のための戦略を練っているのかもしれません。さすがとしか言いようがありません。
400億円突破のカギは「映画の尺」と「余韻」?
ただし、400億円突破にはいくつか懸念点も。
まず、本作は155分と上映時間が長いこと。前作は117分と見やすかったですが、今回は3つの戦いが描かれることもあり、ラストの戦闘シーンをはじめ、作品全体として長めです。もちろんコアファンにとっては、それがいいんでしょうけど、大多数の一般層にとってはどうか。映像に圧倒的な迫力と臨場感があるから、気づけば手に汗握り、全身に力が入る緊張状態が続きます。そんななか、ときに陰鬱な空気にも覆われる独特な世界観の物語が2時間半を超えると、体力的にも精神的にもなかなかハードですよね。
本シリーズの見どころのひとつですが、延々と続く劇場版の戦闘シーンは観客を選ぶかもしれません。コアファン以外は、1回でお腹いっぱいになってしまいそうな感があるんです。個人的には、もう少し見やすい尺だったら…と、確かに思うんですよね。リピーターの数と再訪の頻度に、尺の影響はあるでしょう。
そして、見応えのあるラストですが、前作と比較すると余韻は薄いと感じる人もいるかもしれません。前作はラストの炎柱・煉獄杏寿郎の死闘のインパクトが強烈過ぎましたもんね。映画が終わっても、映画館から出ても、その日の夜も、ずっしりとのしかかるような物語から抜け出せない余韻に引きずられた人も多いはず。それを今回も期待していると、ちょっと弱いと感じるかもしれないんです。
ただ、もちろん本作も手に汗握るシーンの連続で、シリーズおなじみの終わったと思わせてさらに先があるラストシーンにも見応えがあります。完結に向かう3部作の第一章として、次作に引っ張る見事な終幕だったのは間違いないです!
まとめ|無限列車編の背中を追う『無限城編』はどこまでいくのか?
繰り返しになりますが、「無限城編」が快挙を達成するには、この3週目、そして次の4週目の興収が順調に推移するかが重要です。
化け物級の興収を記録した「無限列車編」の背中は遠くですが、これまでの快進撃と運営の戦略を見ると、もしかしたら…?という可能性を感じさせる展開なのは間違いありません。
SNSでは、総じて本作に対して好意的なリアクションが多いようですが、一方で、前作のほうがよかったという一部の声も少なからず見られます。大ヒット作に賛否はつきものであり、称賛一辺倒にはなかなかなりませんよね。さまざまな論調があってこそ健全なシーンであり、そこから話題が喚起され、注目度が急騰することもあります。興収400億円超えには、コアファンだけでなく、一般層のリピーターが欠かせません。そのためには世の中的な盛り上がりをいかに継続させるかがポイントになり、賛否を含めた声はその種にもなるでしょう。
無理だと言われた前評判を覆したように、今後も世間を驚かせてほしいと願っています!
そしてわたしは明日、また見に行ってきます!笑