最近、ドラマや映画でその姿を見ない日はないほど大活躍中の女優、原菜乃華(はら なのか)さん。 映画『すずめの戸締まり』での声優としての演技や、実写版『推しの子』、さらには朝ドラ『あんぱん』への出演など、話題作への起用が続いています。
これだけ注目されている彼女ですが、実は「ぽっと出の新人」ではありません。 そのキャリアは驚くほど長く、幼少期からの地道な活動と、数えきれないほどのオーディション落選という苦労を乗り越えてきた実力派です。
この記事では、原菜乃華さんのデビューから現在に至るまでの経歴を、ターニングポイントごとに詳しく解説します。 なぜ彼女が今、これほどまでに求められているのか。その理由を紐解いていきましょう。
目次
原菜乃華のプロフィールと基本情報
まずは、原菜乃華さんの基本的なプロフィールをご紹介します。 透明感のあるルックスと確かな演技力で知られていますが、特筆すべきはその芸歴の長さです。
- 名前:原 菜乃華(はら なのか)
- 生年月日:2003年8月26日
- 出身地:東京都
- 血液型:A型
- 身長:161cm
- 所属事務所:トライストーン・エンタテイメント
- 主な出演作:映画『すずめの戸締まり』(岩戸鈴芽 役)、ドラマ『真犯人フラグ』、大河ドラマ『どうする家康』、映画・ドラマ『推しの子』(有馬かな 役)、連続テレビ小説『あんぱん』
東京都出身の原さんは、2003年生まれ。 現在の華々しい活躍からは想像できないほど、実は長い下積みとも言える時期を過ごしてきました。彼女の経歴を語る上で欠かせないのが、6歳から始まった芸能活動です。
【子役時代】6歳でのデビューから「おはスタ」卒業まで
原菜乃華さんの芸能界入りは、2009年、わずか6歳のときでした。 きっかけは、当時女の子たちの間で大人気だったアニメ『きらりん☆レボリューション』です。 主人公のアイドル・月島きらりに憧れ、「私もこんなふうになりたい!」と思ったことが全ての始まりでした。
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オーディションに落ち続けた日々
華やかにデビューしたかのように思えますが、現実は甘くありませんでした。 子役時代は、とにかくオーディションに受からない日々が続いたといいます。 周囲が合格していく中で自分だけが選ばれない経験を繰り返し、幼心に「自分は必要とされていないのではないか」と悩むことも多かったそうです。
この時期に味わった悔しさや挫折感が、現在の彼女の「役を掴み取る執念」や「繊細な感情表現」の土台になっているのかもしれません。
「おはガール」としての知名度アップ
そんな彼女の知名度を一気に高めたのが、テレビ東京系の子供向けバラエティ番組『おはスタ』への出演です。 2016年4月から2017年9月まで「おはガール」を務め、朝の顔として同世代の子供たちから人気を集めました。
また、女子小学生向け雑誌『キラピチ』の専属モデルとしても活動。 モデルとしての表現力を磨きつつ、少しずつ女優としての基礎を固めていったのがこの時期です。
【高校時代】目黒日本大学高校での生活と大きな決断
中学校卒業後、原さんは数多くの芸能人を輩出していることで知られる目黒日本大学高等学校(旧・日出高校)に進学しました。
同校は芸能コースがあることで有名ですが、原さんは学業にも力を入れていたようです。 高校時代は、コロナ禍と重なったこともあり、友人と遊びに行くなどの「普通の女子高生」らしい生活はあまり送れなかったとインタビューで語っています。それでも、限られた時間の中で育んだ友情や学校生活は、彼女にとって貴重な青春の1ページとなりました。
大学には進学せず、女優の道へ
高校卒業が近づくにつれ、多くの生徒が進路選択を迫られます。 原さんも大学進学を考えた時期があったようですが、最終的には「進学せず、芸能活動一本で生きていく」という大きな決断を下しました。
「勉強も運動も得意ではなかったけれど、お芝居だけは大好きだった」 そんな思いから、退路を断って女優業に専念することを選んだのです。この覚悟を決めた直後から、まるで運命が動き出したかのように、彼女のキャリアを決定づける大きな仕事が舞い込むようになります。
【ブレイク期】『すずめの戸締まり』で開花した才能
高校卒業後の2022年、原菜乃華さんの名前を日本中に知らしめる出来事が起きます。 新海誠監督のアニメーション映画『すずめの戸締まり』です。
1700人以上のライバルを制しての抜擢
主人公・岩戸鈴芽(すずめ)役を決めるオーディションには、1700人以上の応募がありました。 名だたる若手女優や声優が参加する中、原さんはその等身大の演技表現力で見事に主役の座を射止めました。
新海監督は、原さんの才能について「感情と声の距離が、誰よりも近い。それが原菜乃華さんの稀有な才能だと思います」と公式にコメントしており、その表現力の高さを絶賛しています。この評価は、1700人以上のライバルを制した決定的な理由となりました。(出典:新海誠「すずめの戸締まり」ヒロイン声優発表、1700人超から選ばれた原菜乃華)
声優初挑戦ながら、不安や葛藤を抱えながらも前に進む鈴芽の姿を瑞々しく演じきり、この作品で一気に「実力派若手女優」としての評価を確立しました。
大河ドラマ『どうする家康』への出演
その勢いは止まらず、2023年にはNHK大河ドラマ『どうする家康』に出演。 徳川家康の孫娘・千姫という重要な役どころを演じました。時代劇初挑戦とは思えない堂々とした演技は、長年の時代劇ファンからも高く評価され、幅広い層に認知されるきっかけとなりました。
【現在】『推しの子』『あんぱん』で見せる新たな境地
そして現在、原菜乃華さんはさらに大きなステージへと進んでいます。 特に注目すべきは、2024年から2025年にかけての話題作への連続出演です。
実写版『推しの子』有馬かな役の衝撃
社会現象となった漫画・アニメの実写化プロジェクト『推しの子』では、元天才子役・有馬かな役を演じています。 「子役時代から活動している」「演技に対するプライドが高い」「努力家である」というキャラクター設定は、原さん自身の経歴とも重なる部分が多く、まさにハマり役と言われています。
原さん自身も、有馬かなについて「共感できる部分がすごく多いキャラクターという印象」を持っていたと発言しており、特に「自分に自信がなかったり、劣等感が強いからこそ強い言葉が出てしまったり。そこが人間らしくてかわいらしい女性」とキャラクターを深く理解していることが窺えます。(出典:リアル“有馬かな”と話題沸騰!原菜乃華さんがドラマ&映画『【推しの子】』で叶えた夢とは?【♯美的エンタメ部】)
劇中アイドルグループ「B小町」としてのパフォーマンスや歌唱も見どころの一つとなっており、女優としてだけでなく、エンターテイナーとしての新たな一面を見せてくれています。
朝ドラ『あんぱん』ヒロイン妹役への抜擢
さらに、2025年度前期のNHK連続テレビ小説『あんぱん』へも出演しています。 今田美桜さんが演じるヒロインの妹・朝田メイコ役です。
実は原さん、この作品のヒロインオーディションに参加し、最終選考の直前で落選していました。 しかし、そのオーディションでの演技が制作陣の目に留まり、「この役は彼女しかいない」と妹役でのオファーを受けたのです。
実際、原さん自身も「最初はヒロインオーディションを受けたんですが、落選の連絡をいただいていたんです。 なので数か月後に連絡をいただいた時は、本当にびっくりしました。『また関われるなんて、夢みたいにうれしい!』」とインタビューで語っており、一度は落ちた場所に再度必要とされた喜びを強調しています。(出典:原菜乃華、朝ドラ「あんぱん」で見せたメイコの成長と、健太郎(高橋文哉)との結婚で感じた変化)
「一度は落ちたけれど、別の形で必要とされた」というこのエピソードは、子役時代から何度もオーディションに落ち、それでも這い上がってきた彼女の「雑草魂」を象徴しているようにも思えます。
まとめ:原菜乃華の経歴は「努力と覚悟」の歴史
原菜乃華さんの経歴を振り返ると、決して最初から順風満帆だったわけではないことがわかります。
- 6歳でデビューするも、オーディション連敗の日々を経験
- 高校卒業時に大学進学を断念し、女優業に懸ける覚悟を決めた
- その覚悟に応えるように『すずめの戸締まり』で大ブレイク
- 現在は『推しの子』『あんぱん』など、実力が試される話題作に挑戦中
彼女の演技が多くの人の心を打つのは、華やかなルックスの裏に、こうした長い下積みと「芝居が好き」という純粋な情熱があるからでしょう。 これから年齢を重ねるにつれて、どのような女優へと進化していくのか。原菜乃華さんの活躍から、ますます目が離せません。













